日本の多くのマンガ家やアニメ作家は、紙芝居から多くのインスピレーションを受けたと言われます。
「忍者武芸帳 影丸伝」「サスケ」「カムイ伝」などの忍者の漫画で知られている白戸三平も、紙芝居画家出身でした。
「ゲゲゲの鬼太郎」の水木一郎も紙芝居画家からのスタートでした。週刊少年マガジン掲載の漫画では「墓場の鬼太郎」というタイトルでしたが、アニメ化に際して「タイトルが墓場だとスポンサーがつかない」との判断から「ゲゲゲの鬼太郎」に変更されました。
1933年~1935年ごろに、民話の「子育て幽霊」をアレンジした紙芝居「ハカバキタロー(墓場奇太郎)」が作られました。
「ゲゲゲの鬼太郎」の作者「水木一郎」は、紙芝居作者だった時期に、「ハカバキタロー」を題材にしたオリジナル紙芝居「墓場の鬼太郎」を作り、「蛇人」「空手鬼太郎」「ガロア」「幽霊の手」といった作品も作りました。ヒットはしなかったものの、そのシリーズが後の「ゲゲゲの鬼太郎」の原点になったと言われています。
紙芝居「蛇人」では、「鬼太郎」は墓場から産まれた片目の子どもとして描かれ、紙芝居「空手鬼太郎」では「目玉おやじ」が登場していたのです。
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