「人を元気にする力 今の時代にも必要」
紙芝居屋のbenbenさんは、紙芝居が始まった街といわれる、東京都荒川区出身です。
子どものときから街頭紙芝居を見て育ちました。
「ちょっといやなことがあった日でも、紙芝居を見て笑ったら楽しくなれた」といいます。
20代のときは、幼稚園の先生として働いていました。結婚などをきっかけに埼玉県草加市に移り住み、二人の子どものお母さんになりました。その後、両親が亡くなるなど悲しい出来事が続いた時期があったといいます。
30歳のとき、街中でピエロが芸をしたりお客さんを笑わせたりする「クラウンショー」を見ました。
「それまでずっと元気がなかったのに、一瞬で気持ちが晴れた。自分もこんな風に、人に元気を与えられる人になりたい!と思ったんです」。子どものころに楽しんだ街頭紙芝居を思い出しました。
荒川区などで活動をしている紙芝居の先輩たちのもとで修業をし、2021年から本格的に街頭紙芝居を始めました。現在は埼玉県や東京都などのイベントでも上演しています。
「紙芝居は昔のものではなく、今の時代にも必要なもの。上演する人や見る人が増えて、広がってほしい」とbenbenさん。
「地域の公園での紙芝居は、一番大事にしているところ」といいます。
「子どもたちにも、しんどいことはあるだろうけれど、紙芝居を見て笑って、ぬくもりを感じられる場所になれば・・・」
(朝日小学生新聞より)
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