(1)下読みを十分にしましょう
上手に演じるためには、下読みで、内容をよく理解した上で、リハーサルを行います。物語りの展開や筋書きは頭に入れておきますが、せりふや語りを全て暗記する必要はありません。覚えた通りに演じようとすることがプレッシャーになると、余裕がなくなります。
(2)テーブルの上に紙芝居の作品を自分に見えるように上向きにそろえて右側に置きます。最後の一枚を抜き出して、裏返して、自分の前の左側に置きます。
(3)左側の裏書を読んで、読み終わったら、右側の絵をめくって、裏返して左側に重ねていきます。紙芝居の抜き方と同じ動作になるので、その練習にもなります。
(4)舞台に作品を入れて、実際に声を出して、演技のリハーサルを行います。
舞台の向かい側に姿見の鏡を置いておくと、舞台の中の作品を見ることができます。
上演に当たって、取得しておかなければならない行政からの許可
招かれて、イベント会場や施設の室内で上演する場合には、何らかの許可などは要りませんが、公園などで上演したい場合には、予め、都、区、市などに諮って、「占有許可」を出してもらわなければなりません。
また、駄菓子を販売する場合には、袋詰めのお菓子には必要ありませんが、水飴は保健所から「飲食店営業許可」を取得しておく必要があります。
上演のための会場設定(わくわくスペースを作る)
(1)子どもたちが紙芝居を見る場所を用意する
シートを敷いて、そこに靴を抜いで上がって座ってもらう。子どもたちが散らばらずに1ヶ所に集まる。子どもたちにとっては自宅にいるようなリラックス空間になる。子どもたちには、隣どうしで肩がふれあうぐらいの間合いで座ってもらうとドキドキや笑いが伝わりやすい。
(2)紙芝居の舞台は、観客席のちょうど真ん中の位置に置く。
子どもたちが椅子に座って見る場合には、椅子を扇状に配置する。
(3)子どもから見て、視線の先に動くものや広がりのある景色がないようにする。
紙芝居の舞台の後ろは絵や窓などがない、シンプルな壁が好ましい。
(4)室内の会場では、全体を明るくしておく。
演じ手の服装
観客が紙芝居に集中できるように、落ち着いた色合いでシンプルなものにする。
紙芝居は絵を引き抜きながら演じますが、空気が乾燥していて指がカサカサしているとうまく引き抜けないことがあるので、水を含んだスポンジや濡れタオルを置いておく、透明なタイプの指サックを準備しておくことをお勧めします。(指サックは百均でも売っています)
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