プレゼンがうまい人は、普段から「流ちょうな話し方ができる」人で、「おしゃべり好きな」人だと思っているかもしれません。しかし、スラスラと話せたり、おしゃべりが得意な人がプレゼン上手とは限らないのです。
日本人は、スピーチやプレゼンといった自己表現や自己アピールが得意ではないと言われます。それは、日本が長らく単一民族国家であったので、「相手が言わんとすることを察する」文化が脈々と受け継がれてきたからです。
「和をもって尊しとなす」という価値観が根底にあって、「流れに竿させば流される」とか「沈黙は金なり」とか「阿吽の呼吸」「言わずもがな」といった考え方が「暗黙の了解」や「忖度する」につながるのです。
アメリカでは、幼稚園の時から「SHOW&TELL」(見せてしゃべる)というスピーチの時間があります。
自分の好きなもの、例えば人形などをクラスメートに見せながら、なぜ、それが好きなのかを説明して、質問にも答えるという時間で、幼い時からスピーチあるいはプレゼンの練習をしているのです。アメリカは多民族国家なので、しっかりと自分の考えを表明しないと、周りの人に理解してもらえないからです。
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