自分の思いを外に向けて表現することで「可視化」します。発想を「見える化」することは「作品を制作する」ということです。
オリジナリティがあるテーマをと考えて、無の状態から全く新たなものを生み出そうとする必要はありません。既にあるものを違った視点で捉えることで、あなたなりのオリジナリティが出せます。
人は、その作品の「ストーリー性」に惹かれます。商品であれば、それに関わる「こだわり」のストーリーが加わることで、付加価値を高められます。
「こだわり」とは、あなたらしい「主張」です。それを伝えるためのストーリーが当たり前の展開では、聞き手に強い印象を与えることはできません。当たり前のことを当たり前に話されても、おもしろくないのです。自分のストーリーをプレゼンして、成功するイメージを持てるかどうかが大切です。
このように言うと、うまくプレゼンができるのだろうかと不安になるかもしれません。
不安になって、緊張してしまったとしても、それを何とか解消しようとはせずに、「あるがまま」のものとして受け入れます。自分を否定せずに、できることをやればいいと考えます。
不安になるのは、その根底に「よりよく生きたい」という前向きの気持ち=向上心があるからで、それをあるがままに認めるのです。
「緊張をほぐす方法」
ドキドキして声が震えそうなときは、緊張を伝える神経がつながっている横隔膜を動かすことで、声帯の緊張がゆるみます。
「ハッハッハッ」と力を入れてお腹を動かす、あるいは、横隔膜を意識しながら深い深呼吸をします。
緊張でのどがカラカラになっていると感じる場合には、下唇とあごの中間ぐらいのところのツボをグリグリを指で押すと唾液が分泌されるので、口の中が潤います。
また、例えば「こんにちは~」と第一声を大きな声で発すると気持ちがほぐれて、その後もいい声が出るようになります。
話し手と聞き手の間に「一体感」が生まれるのが、プレゼンの究極の姿です。人と人との距離感を縮めるのは「笑い」です。
笑いは、日常から外れたことを見聞きしたときに起こります。笑いには「親和性」があるだけではなく、惰性やマンネリズム感に刺激を与えるので、日常を活性化する力があります。
プレゼンの初めに「場の雰囲気を柔らかくする」ために、「アイスブレイク」あるいは「つかみ」と呼ばれることもある「ユーモアのある話」をすることがあります。
「ユーモア」の根底には、人生に対する肯定感=楽観主義があります。楽観主義といっても、人生の悲しみや辛さ、ままならなさを認めながら、「にもかかわらず笑いましょう」というものなのです。
興味を引くために楽しい仕掛け「ユーモア」を入れるのですが、押し付けの「ゲラゲラ笑い」ではなくて、聴衆が共感して、最後まで見てくれるためのものです。聴衆を喜ばせようとする意識があってこそのエンターテインメントでなければなりません。
コミュニケーションには、「言葉によるコミュニケーション」と言葉以外の手段による「非言語コミュニケーション」があります。情報の80%以上が、目で見たこと「非言語コミュニケーション」で伝わっていると言われています。
写真よりも、シンプルな絵を見せた方がわかりやすく、印象に残りますし、何より楽しい雰囲気になります。
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