活動の理念

子犬のしあわせエージェントは、一般的なペットの流通ルートから外れた子犬たちが、理想的なご家族に出会うためのお手伝いをしています。

なぜ、その子犬たちがペットショップへの流通ルートから外れることになったのでしょうか?

それは、誰もがかわいい子犬を好むものだからなのです。ミッキーマウスは、ウォルトディズニーが最初に描いた時には、鼻のとがったネズミそのものだったのですが、それが時を経るにつれて、どんどんデフォルメされて、お馴染みの丸顔になったのです。トイプードルは、どんどん小型化していって、究極の「ティーカップ」サイズに行き着くことになりました。今、商品的な価値が高いとされるのは、マズルの詰まった丸顔と小柄な子犬なのです。

しかし、「見た目」での商品価値は、良き家庭犬になる資質と相入れるものではありません。たとえ、丸顔でなくても、サイズが大きくても、それらをその子の個性と捉えて、私たちは「ユニーク・ドッグ」と呼んでいるのです。

保護犬でもなく、ショップ犬でもない
それぞれ個性があるユニーク・ドッグ

(1)商品としてマイナスの評価を受けたとしても、良き家庭犬となる資質とは関係ありません。

日本では、年間、推定60万頭の子犬が供給されていて、そのうちの40%程度がペットショップでの販売と言われますが、一般的なペットの流通プロセスに乗らない子犬たちがいます。

純血種には、主に審美的な観点から決められた規格(スタンダード)が定められています。しかし、例えば、単色の被毛に白い模様が混じっている「ミスカラー」、顔の被毛の模様が整っていない「面づれ」、更には「小さければ小さいほど良い」といった消費者嗜好に合わないオーバー・サイズなどの特徴のある子犬は、一般的なペットの流通プロセスから外れてしまうことがあるのです。しかし、そういった見た目でのマイナス評価は、長く一緒に暮していくパートナーとなる資質とはかかわりのないものです。

(2)どの子犬にも、等しくしあわせを

若齢の子犬は、体力的に未熟で弱いということもありますが、ひとりぼっちになるストレスから体調を崩してしまうことも多いのです。兄弟で、あるいは、同じぐらいの月齢の子犬たちを一緒に引き取って育てるようにすれば、寂しさ、不安によるストレスはかなり軽減されます。子犬たちにとっては、温め合って眠る安心感が大切なのです。そして、子犬の心が健全に育つため、つまり子犬の社会化のためにも、仲間が必要なのです。

ただし、一緒に育てる子犬たちの一頭たりとも、感染症に罹患していないことが前提になります。子犬たちの命を守るために、決しておろそかにはできないことです。例えば、子犬の致死率が極めて高いとされているパルボウィルス感染症などは、完璧にプロテクトされていなければなりません。

(3)子犬のしあわせエージェントは、ペットショップとは異なるスタンスを持つコーディネーターです。

生きものである子犬が、健康で安心できる状態で、飼い主のもとに行くためには、生産者であるブリーダーと消費者である飼い主との間に、目利き役でもあるコーディネーターが必要です。なぜなら、生きものである子犬は、工業製品ではありませんから、それぞれが均一の品質というわけにはいかないからです。ベーシックな身体機能や健康状態のチェック、あるいは感染症予防を含めた医療的なケアなどは、素人である一般の消費者の手に負えるものではありません。そういう意味では、流通段階での獣医師やペットショップが果たしている役割も評価されなければなりません。

「子犬のしあわせエージェント」も、ブリーダーと飼い主の間で働くコーディネーターですが、小売業であるペットショップとは根本的に異なるスタンスを持っています。

ペットショップでは、子犬の購入を希望するお客様の受け入れ環境をつぶさに聞いて、売り渡すかどうかを決めるということはできません。

「子犬のしあわせエージェント」は、譲渡希望者のご家庭の受け入れ環境の情報を検討して、譲渡するかどうかを判断します。さらに複数の希望者がいる場合には、その中からその子犬にとって最適と判断できるご家庭を選びます。

ペットショップでは、子犬の生体価格が表示されていて、それに健康管理費用やワクチン代などが加算された金額が、最終的な販売価格になります。

「子犬のしあわせエージェント」では、ワクチン代を含めた一律の健康管理費用をベースにして、飼い主候補サイドから提示される希望額を検討して、子犬の譲渡の可否を判断します。つまり、「子犬のしあわせエージェント」では、子犬に、生体価格を表す値札は付けていないのです。